まったりと、のどかで広い黒生港は今も健在。ここは関東最東端・銚子は黒生港。いやいやいやいや広い広い。ぐるりと270度太平洋ですな。ときにはスナメリまで入ってくるというこの港は、やはりとっても雄大で豊かな海でした。黒生港はこの赤灯堤防のある港内エリアと、その北側で銚子港に隣接するエリアがあるんだよね。港内エリアのほうは水深浅めだけど、テトラや岩場が多いので根魚なんかを狙うにはいい感じだ。で、こっちが北側の突堤エリア、なんだけど年々立入禁止エリアが増えつつあるね。堤防の工事中ということで立禁になっているようだけど・・・長いこと工事してるね。10年スパンの長期にわたっているようだ。工事中の看板が経年劣化してしまっている。どこも人手不足なのかな。まあしかし、立入禁止場所が増えたといってもここ黒生港は広い! そして何とも言えないまったりさがあっていい。いろんな釣り場に行ったけど、このゆったり感は心癒させるものがあるね。港内の大岩に、ダイレクトにつなげる小堤防なんか見てるとおよそここが日本であることを忘れてしまうほどのゆるさを感じる。ここは一番銚子港側の護岸。車がちいちゃく見える広さ。ただこっちのエリアは工事資材置き場になっているためか、時々刻々とコンディションが変わる。時期によっては立入禁止になることもあるので現場に行ってみて、状況を判断して自己責任でといったところかな。ただ魚影は一番濃いところ。水深がとても深いね。10メートルじゃきかないよ。12メートル以上はあるね。なんといってもうれしいのは人が少ないこと。最寄りのインターチェンジから1時間近くかかる交通の便の悪さが、このパラダイスを作り出しているということかな。ここにいると、日本がせまい国だという気がしないのだね。アメリカーンな気持ちになるから不思議だ。水中チェック!サメの群れ!? と錯覚しそうなデカイやつらがウヨウヨ。こやつらはマルタだね。汽水域を好む大型の魚だが、こんなにたくさんの魚影はめったに見ない。何食ってるんだきみたち!?泳ぎ方がまたサメっぽい。30センチくらいから、50センチをゆうに超えるやつまで、海中をうようよ。釣り魚チェック!マルタウグイは今回はちょっとえんりょして、この日は大量に湾内に入ってきたカタクチイワシをサビキでやったよ。ほほ、入れ食いだね。愉快愉快。駐車場チェック!港内はとても広いので車を停めるスペースにはあまり不自由しない。駐車場ではなく、「空き地」という表現が合う駐車スペース。イガグリ頭の小学生が放課後、帰宅するなりバットの先にグローブをつけたやつをかついでダッシュして来る、あのなつかしの空き地を見られるのも黒生港のいいところだ。これで土管が置かれていたら完璧だ。こっちは銚子港側護岸。繰り返すけれどこのエリアは状況がよく変わるので要注意だ。トイレチェック! ★★★☆☆難を言えばトイレが無いこと。車で1分の「ウォッセ21」のトイレが頼みの綱だね。ひとこと! 黒生港港なんだか海なんだかわからないくらい広い黒生港。魚もみんなビッグな黒生港に来れば丸一日楽しめるし、思わぬ大物や珍客にも出会える可能性があるね。港内が半端なく広いので、魚の回遊が来るまでしばし待つことがあるが、ほかの港では見かけない珍しい魚もいるので、気持ち長居してみるのがいいと思うな。ゆったりまったりした世界観に癒されながら。MAP