宇宙空間のように広い港
房総は九十九里の長い長い砂浜を南に下ったその先にある港。それがここ、大原漁港だ。この大原漁港、その広さは銚子や勝浦にもひけをとらない大規模な港湾といえるね。
大原漁港はとにかく広い! さすがにここまで広いと釣り座争いは皆無。もともとさほどメジャーな地域でもないので釣り人自体も多くなく、連休のド真ん中でも悠々と竿を出すことができるんだ。まさに穴場中の穴場だねここ大原漁港は。
港内中央に、「島」のように横たわる大原漁協ターミナル埠頭。「いさばや」という海鮮みやげ物売り場まである観光スポットとしての機能も充実しているね。
港内中央に大型の漁船に作業用艀船など、他の港では見られないビッグなのりものが行き交っている。
夜景がきれいなのも大原漁港のいいところ。温かい季節には夜釣りもいいね。都心の灯火もここ大原までは届かず。満天の星空の下で夜釣りを楽しめるって寸法だ。
水面チェック!
港がばかでかいためか、港内を回遊する魚の数も半端ではないぞ。というとアジの大群でも想像したくなるが残念ながらボラである。水面の色が黒く変色して見えるほど密集して行動している。水面を口パクしながら集団で泳ぐサマはまるで池のコイである。
釣り魚チェック!
40センチ級のボラくん。釣り雑誌の影響か、あまり人気のない彼だが、ここ外房大原漁港のボラは臭みもなく、なかなかいけるのである。
横顔はともかく、上から見るとどうもこの蛇っぽさがご婦人方に嫌われるのであろう。
港内外ををおよそ数百匹から数千匹の単位で回遊するボラ。さすがにこのクラスになるとその引きは強く、竿を折られた。
これがかのカラスミと並んでボラの美味である「ソロバン(砂肝のような器官)」だ。コリコリとした食管、味はまさに鶏の砂肝そっくりである。これは酒の肴にもってこいである。
駐車場チェック!
広大な大原漁港内では車横付けでごらんのようにのびのび釣りが楽しめる。ここが日本であることを忘れそうだぜ旦那。
港湾関係者の邪魔にならないようにはしたいね。
トイレチェック! ★★☆☆☆
大原港のトイレは2ヶ所。中央の島型埠頭と、漁協の建物の近くだぜ。よく手入れはされているね。漁業関係の皆さんに感謝しつつ、使わせてもらうことにしよう。
ひとこと! 大原漁港
いやーーーーー大原漁港はとにかく広い! こんな広い漁港は関東では千葉にしかないね。まっすぐな岸壁が延々と続くので、どこに魚の回遊があるのか、その見定めが難しいね。太平洋の真ん中で釣りをしているようなものだ。ボラは海面の色が変わるほどいるが、アジやらサバやらといった魚はなかなか群れにあたるまでが難儀であろう。広い分、気長に魚を探してまずはポイントを決めるところで釣果が分かれそうだ。
ただ、外海に面したテトラ帯の中で一箇所だけ、堤防状に加工されたところがあり、ここから容易に外海を狙える。ここだけは地元の釣り人が絶えず場所を押さえているようだが、もし入れるようなら外海側を試してみるのもおもしろいかもしれないな。
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