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甘栗は売っていないがセイゴ・フッコの魚影あり。
ここは外房鴨川の天津。甘栗がおいしい中国の天津じゃないからね。あれはテンシンこっちはアマツだ。そんなあたりまえなことをいいたくなるくらい、意外に認知が低いんだね天津港。でもどうよこの広さ!
理由としてはちょっと幹線道路の国道128号線から外れているというのがあるかもしれないね。あとは近隣に鴨川港や小湊港、興津港などのイイ漁港があるので、ついついパスされてしまうにかもしれない。
ただ、どういうわけかここ天津港はいつも黄色く濁っている。足掛け何年も通っているがまるで中国の黄河のように黄色く濁っている。やっぱりどこかで中国と繋がってるのかもしれないな天津港。そんなわけはないんだが。
しかしここ、天津港はとっても大きな港なうえに、鉄壁の堤防でガードされているため、どんなに外海が荒れていても内湾は波穏やかだ。これは左赤灯堤防側。
ただ・・・2015年頃までは入れていたと思うのだけれど、この頃からとくに左堤防には巨大なテトラポッドなどの構造物が置かれるようになり、立入禁止になってしまった。これがその当時の写真。
この頃でもまだ、「ああ、いい子にしていればそのうち工事が終わったら立入禁止は解除してくれるんだろうな♪」と、夢見る少年の心を持ち続けていたのだが・・・。
そんな無垢な少年の淡い期待を打ち砕いたのがこのゲートだ。すでに巨大構造物は無く、広々とした堤防に戻っているが、ふたたびこのゲートが解放されることはないのであった(2019年現在)。ちなみに右側の白灯堤防側も同じように立入禁止のゲートができている。
ただ、それでもなおこの天津港は広く、釣りできるスペースは内湾の一部とはいえ、小規模な釣り公園くらいのキャパはある。港湾関係・漁業関係の方々との、いい意味での棲み分けと考えたいところだね。全面釣り禁止というわけではないのだから。漁協対岸のこの広大なスペースを、釣り人のマナーで延命しませう。
水中チェック!
天津港の海中はきいろい。そして透明度は限りなく低いから視界は30センチくらいしかない。まるでコーンポタージュの中を泳いでいるような天津港だが、この濁りが魚影を引き寄せているのもまた事実だ。
たまに映るのはこやつばかり。
いた! セイゴだ! わかるかな? わかんねえだろうな、イエーイ。まるでUMAの写真だがここ天津港の視界ではこれが限界である。まさに黄河を思わせる。さすが天津。
釣り魚チェック!
あまりに水中が見えないので実際に釣ってみたが、やはりセイゴの群れであった。岸壁から5~6メートル前方で、左右をウロウロ行ったり来たりしているようである。
駐車場チェック
護岸は立入禁止になったとはいえ、広大な港内のキャパは健在だ。もちろん無料。車が遭難しそうな広さは感動ものである。
トイレチェック! ★☆☆☆☆
神出鬼没! 忍者のようなトイレは季節によりその場所を変えるという、ポータビリティ溢れるアクティブなトイレである。派手なカラーリングなのですぐ見つかるはずだ。もし見つからなければ、一時的に撤収している可能性もある。なかなか気まぐれである。
ひとこと! 天津港
比較的寛大だった外房の海も、にわかに釣り禁止地区が増えている昨今。ここ天津港も人気ポイントの堤防先端部が立入禁止になってしまった。とはいえ港奥一帯は車横付けで釣りができるのでファミリーフィッシングには最適。漁協右側の奥まったところでも釣りができるが流れが速いのでサビキ釣りはやや苦戦するかもしれないね。
残されたこの釣りスペースを残せるかどうか? それは先輩にかかってるぜ!
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