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南房総随一の巨大港、再起動。
北側の千倉港と、南側の平館港が一体となっている房総半島最大級の港湾施設がここ千倉・平館港だ。コロナ禍を経て、一部区域が再解放されたようだ。港内の中央部にある、白い灯台がある堤防と、その横にある漁協棟のある護岸は引き続き立入禁止になっているが、その両サイドにある広い護岸は車で入れるようになっていた。
平舘港側にある、沖側に出た堤防だけど、港内に公衆トイレと駐車場があるものの、こちらは漁業調査船の基地になっていて、ゲートが空いていても入って釣りしないよう、現地の係員の方に注意されたことをご報告しておこう。
気を付けたいのが、堤防外側の外洋部分での釣り禁止・立入禁止期間があるということ。5/1から9/15まではこのエリアであま漁がおこなわれるためだ。
ただ、もともとが巨大港なので一部開放とはいえ広大なため、釣り座にあぶれることはなさそうだ。ありがたいことだね。
水中チェック!
港内にクチグロイシダイが生息
千倉港・平舘港の港内にはかなり大きめの磯魚が入る。このあたり一帯がイシダイの生息地にもなっている、本格磯があり、そこから港内に入ってきているようだね。ご覧のクチグロイシダイはじめイシガキダイ、クロダイ、メジナなどが護岸際のスリットに出入りしている。まっこと、神々しい光景だ。
夕方4時頃になり、水面がなにやらバシャバシャと騒々しいので「もしや?」と思い、コマセを撒いて機動水中カメラ「タカアシガニ4号くん」を潜水させたところ、おお! これは!!
外房は物量戦!?アジとイワシがみなもを埋め尽くす!
メタリックなやつらがみるみる海上を埋め尽くしていく! おいおいきみたち、今までどこにいたんだい? 本当に夕方までのきみたちとは別人・・・いや別魚って感じだね。
さらに夕方も6時近くになったところでこんどはアジが増えだす。最初はコマセに見向きもしないのだが、6時を回ったところで一斉に食い出すのだった。不思議だよねー。
釣り魚チェック!
いやいやいやいやすごい入れ食い! しまいにはコマセもなしにサビキのハリをたらせばかかってくる! 肉厚マイワシだ!
夕方からはアジがチャージ! 脂の乗った黄金アジだ。夏場の夕方6時前後からが勝負だね。
釣りも釣ったり40匹!途中で疲れて釣りをやめたけど何匹でも釣れる感じだったね。刺身、天ぷらで1週間食い続けたよ。
駐車場チェック!
今回再解放された広い港内はほとんどどこでも停められるので港すべてが駐車場、といっても過言ではないけど、平館港沖側の広い無料駐車場は(ゲートがあいていて物理的には入れても)事実上、使用不可になっているようなのでご注意。
トイレチェック! ★★★☆☆
千倉港のはしっこにトイレ有。隣接する海水浴場用のやつみたいね。
平館港側にある駐車場脇トイレは現在、事実上立入禁止になっている。
ひとこと! 千倉港・平館港
感染対策で長い間立入禁止になっていたここ千倉港・平館港。漁協棟以外の区分開放というのは、漁業関係で使用される埠頭と、それ以外の部分でうまく棲み分けができるようにという現地の配慮なのかもしれないね。我々釣り人としては釣り禁止区域には入らないようにして、またわからなければ現地の人に確認するなどして、釣り場が恒久的に解放され続けられるようにしたいね。ゴミも持ち帰りましょうや。
南房随一の巨大港。そのはかりしれないキャパを感じて、幸せな気分になれることうけあいだ。なにせほかの港じゃネンブツダイが浮いているような足元カドなどに、ふつうにアジが群れでいるのだから驚きだ。狙い目は夕方4時~。とくにアジは日没前後まで粘ってみるといいぜ。今まで見向きもしなかったような目の前のアジが、この時間になったところで食い出すんだから自然というのは不思議だなあ。
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