・
ダンガイ越えたら、イシダイ、いる。デンジャークリフに挑戦する⁉
毎度っ! リツコでございます。最初にお断りしおくわ。ここは危険よ。どれくらい危険かというとね、2時間サスペンスドラマのクライマックスシーンのダンガイ、ということなのよ。まずお子さんは無理ね。そしてライフジャケットと軍手と、しっかりした靴は必須。命の危険があるので初心者はやめておいたほうがいいかもしれないわね。
ここ真鶴半島は意外に(といっても1時間に1本だけど)バスが通っていて、真鶴の駅からバスで来れてしまう、というのが意外なのよね。しかも西武バス。
戒崎への入釣経路はかなりわかりにくいわよ。私なんか最初、入口を素通りして3往復してしまったわ。まずはこの「岬先端」看板を右に。
数十メートル歩くとこの駐車禁止の看板があるわ。これが唯一の目印。この手前に、いかにも人が入っているな、とわかる小路があるのでそこに入る。ほとんど探偵の世界ね。
ほとんどけもの道。というか釣り人道ね。最初はでも、この程度の遊歩道よ。
ところが…徐々に雑草の丈が高くなり、道なのか、藪なのか怪しい雰囲気に!
さらに進むともう道なんか無くて、倒木が行く手を阻むわよ。「あたし、遭難したのかしら?」という不安を唯一かき消してくれるのがこの、先達が残してくれたありがたいロープ。これがなければ怖くて引き返しているわね。
クライマックスはこれ! ほぼ垂直に切り立った一枚岩の断崖絶壁を、ロープ1本で「ツーッ!」と降下する。ああまるで、レスキュー隊員の訓練そのものね。というか訓練じゃなくて実戦というのがきてるわね。私、確か釣りにきたのよね!?
さあついたわよ! と水面を覗こうとした途端に身の危険を感じたわ! 何よこれは! サスペンスだわ!
高低差10メートル以上! 高所恐怖症の方は無理じゃないかしら? 足がすくむわね。実際、足を滑らせたら危ないんじゃないかしら?
水中チェック!
完全にビビりモードに入りながらも、機動水中カメラ「ホタルイカ10号くん」の潜水調査開始。ああ、怖いわね。水面まで10メートル+水深5メートルくらいでタカノハダイ発見。
水深10メートル付近で一旦踊り場のようなところに出たわ。まるで石切り場のような、切り立った壁面ね。
さらに深度を下げ、水深13メートルあたりでなにか大きな魚がうごめいているのを捉えたわ。口が黒い、推定3~40センチ程度かしら?
出た! イシダイだわ! かなりデカいわよこれ。
ダイナミックな泳ぎね。暗い海底に向けて潜航していってしまったわ!
イシダイを追いかけ、ついに海底へ。約15メートルの海底は意外に砂地だったけど、そこには既にイシダイの姿はなし。
駐車場チェック
真鶴町立中川一政美術館の交差点に、広い無料駐車場があるわ。ありがたいわね。ここからてくてく10分歩いて、断崖絶壁をロッククライミングするんだけどね。
トイレチェック! ★★★☆☆
駐車場内にある、和のテイスト満点の素敵なトイレ。しかし中は洋式にしてほしかったわね。
ひとこと! 戒崎
入釣経路といい、現場の状況といい、とてもビギナーが軽装で挑戦できる釣り場ではないわね。実際ここで釣りしている人々の装束はもう、昔のテレビの探検隊シリーズに出てくるような重装備・ベテランの方が多いわね。実際、ここで足を滑らせて何度も転倒したし、雨でも降ったら体力のない人はあの垂直の岩盤を上がれないかもしれない。上級者向けの釣り場ね。でもしかし! 確かに水深13メートル付近にデカいイシダイが悠々と泳ぐ姿を確認したわ。夢のある、釣り人なら一度は挑戦してみたい「ハイリスクハイリターン」釣り場ね。
※ちなみに海に向かって左側は比較的海面から釣り場が低いので、多少は恐怖感なく釣れるかもしれないわね。
MAP