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誰もいない、千倉の海で孤独のフィッシング。
オイッス! サトシです。ここは南房総・千倉の海。
千倉といえばなんといっても巨大漁港の千倉港・平舘港が有名だが、実はこのあたりにはほかにも、沿岸での漁を中心にした小規模な漁港が点在している。ここ川口漁港もそんな漁港のひとつ。ランドマークである「漁協直売所」跡の傍らに小さくエントランスが開いているものの漁港名表記もないここ川口漁港は、普段は地元の漁業関係者しか出入りしないようなタイプの漁港だ。
ほかに誰も釣りをしている雰囲気も無い川口漁港。もちろん漁港で釣り人が歓迎されるわけはないが、立入お断り! といった表示などもない。要は関係者以外誰もいないし、来ないから特に何の対応もしていないということなんだろう。実際、漁師さん以外は誰もいない。そういう意味では敷居の高さを感じるのは否めない。生真面目でイイ人ほどプレッシャーを感じる釣り場である(笑)
ポイントとしては外洋への出入り口の船道。左右から伸びた堤防で釣りができる。また漁協直売所跡側の堤防からは沖に出た堤防もある。まあ全体的に水深は浅めだけど、この海の色! さすがは房総最南端といったところだ。
水中チェック!
港内は浅く、海底に水草が茂っていたりするんだが、ここ川口漁港にはシマダイ、というかまあサンバソウなんだけど、これが多い。というのもこの川口漁港の外洋は界隈でも有数の岩礁域があって、大型のイシダイやイシガキダイが生息している。その幼魚たちが、波穏やかなこのあたりで育ってるんだろうね。
さすがイシダイ(の子どものサンバソウ)。なかなか凛々しい出で立ちだ。
護岸際にはいつものお友達、ニシキベラにカゴカキダイたちがお出迎え。
ときおりゴロタ岩帯がある。キヌバリのテリトリーだね。
駐車場チェック!
港内は漁協作業所周辺に広いスペースがある。あるんだけれどもあくまで漁業用の作業スペースで、来客が来る前提ではないので、まあお邪魔にならないように停めて、漁船が入ってきたり、作業が始まったら逐次車両移動しよう。
道路側の奥の方がよさそうだ。
トイレチェック! トイレなし
ないんでっす。
ひとこと!川口漁港
すぐ横に千倉港・平舘港、南に乙浜港といったメジャー釣りスポットがあるここ南房総で、あえて水深浅々のこうした小漁港に足を運ぶ釣り人もあまりいないかもしれない(実際いない)。でもたまにはこうした誰もいない、小さな漁港で孤独に竿を振りたくなるときも、人生には3回くらいあるかもしれない。そんなときは川口漁港にちょっとお邪魔してみるのもいいかもしれない。
ただ、当然ながら小さな漁港は漁師さんとの距離が近くなる。ふだんはのどかな川口漁港だが唯一、通勤ラッシュのように慌ただしくなる出漁、帰漁時は入釣しないといった配慮もしたいところ。
「漁港の出漁時間なんて、どうやって知るんだ?」という先輩におすすめしたいのが、川口漁港のほど近くにある釣具店あどう。界隈の漁港の漁期、出漁時間や港内のポイント、旬の釣魚情報など、千倉の釣り事情に精通している頼りになる存在だ。活き餌の活きもいいのでおすすめだ。
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