ここは今でも昭和5年。戦前日本の匂いが残る場所。一生に一度は訪れてみたい、そんな釣り場。
こんにちは(^。^)チカです。ここは横浜市の鶴見川のほとり。JR鶴見線の国道駅です。国道の横にある駅だからから国道駅。そのまんまのネーミング、いいですね。ちなみに読みは「く」の部分にイントネーションがあります。
この駅が作られたのは1930年。昭和5年、思いきり戦前です。その独特の大正ロマンのようなアーチ型の柱や梁、不動産屋さんだったと思われる店舗跡に今も残る、味わい深い手描きの看板・・・何もかも戦前のままです。駅舎の入り口には米軍機の機銃掃射の跡まで残っています。
昭和・平成・令和の日本を見続けてきた国道駅。今はもう商店もなく無人駅になった、まるでエッシャーのだまし絵のような吹き抜けの回廊の向こうに釣り場はあります。ああそれにしても、怖いほどここは静かです。この回廊を抜けたら外が戦前になっていたらどうしようなんて思わず妄想して、勝手に怖がってしまうのでした(+o+)。
ああっ! すみません(>_<)。ついつい感傷にひたるあまり、まったく釣り場案内のページになっていないですね。ということで国道駅を鶴見川方面に出るとすぐ目の前に鶴見川があります。ああよかった、戦前にタイムスリップしてなくて・・・平和に感謝です。
国道駅のすぐ横を流れる鶴見川はもう、このあたりまでくると河口に近いこともあって、こんなに川幅が広く、そして護岸もきれいに整備されています。手摺もあるし、鶴見線の高架下は雨傘釣り場にもなっています(^.^)。
すこし下流に下ると、こんな干潟が解放されていて、ハゼ釣りの常連さんが竿を振っているのが見えます。
干潟よりさらに下流まで行っても、きれいな護岸が続きます。意外に広いんですね。ちょっとした親水公園のようです。釣船桟橋まできて終点ですが、この係船用の杭のまわりにクロダイが居着いているようなのです。
そしてここ、国道駅界隈の、鶴見川護岸での釣りのメインというとクロダイ釣り。ポイントは遊漁船の係船施設まわりで、いつもタイコリールと大きなタモ網を持った釣り人がエサを落とし続けています。
水中チェック!
ということでこの遊漁船の係船施設の足場まわりを水中から覗いてみましょう。と、思ったらなんと足場の陰からこちらをひょっこりと覗いているクロダイがいました。ああ、思い切り目が合ってしまいました(^^;) そして逃げるのはクロダイのほうではなくわたし、チカです。相手が人でなく、魚であってもなぜか逃げるのです。
逃げると追ってくるのが野生の性でしょうか? こちらに泳いできました。こわいです(*_*;
と、あたりを見回すと同じような大きさの、けっこう大型のクロダイがしきりに足場の柱をかじっています。
ああ、これですね。この、足場の支柱にくっついている貝にかじりついているようです。
ああ、そしてそして! たくさんいますクロダイ!
釣魚チェック!
・・・なんですけど、目の前の足元にあんなにクロダイがいるのになぜかシーバスを釣ってしまいました。ちいさいです。チカサイズのミニバスです(^^;)
駐車場チェック 駐車場なし
住宅&工場密集地ですから、ここは鶴見線国道駅で戦前にタイムスリップしながら訪れるのがいいですね。
トイレチェック! ★☆☆☆☆
無人駅&自動改札の外にある、国道駅の構内にまるでトリックアートのようなトイレがあります。が、改装されているとはいえなにぶん昭和5年に作られた駅・・・ということで入口のドアがなかったり、そもそも男女共用だったり・・・戦前にすでに現代のLGBTを先取りしていたという・・・(^^;)
ひとこと! 鶴見川 国道駅前
昭和5年で時が止まったような駅舎、そこにいるだけで戦前の空気を感じるようなレトロな雰気・・・。かつて蒸気機関車が走っていたり、兵隊さんや闇市の商人が行き来していたこの構内。今は仄暗い静寂が支配するこの無人駅。忙しい毎日から少し外れて、非日常に自分を置きたくなったとき、釣り道具を持ってふらっと来たくなる場所だなと思いました。
釣り場はクロダイの魚影がすごく濃いのに驚きました。護岸のクロダイを釣り上がるのはなかなか技術がいるんですが、ほかにもハゼやシーバスなんかもいて、一日楽しめるところです(#^.^#)
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