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船着場から20mの「離島」釣り場。小粋な渡し船に乗ってシマアジを狙え!
房総半島・鴨川にある知る人ぞ知る観光名所、仁右衛門島。個人所有の島で、太海港から手漕ぎ(途中から曳航)の渡し船が随時運行されているという観光島。なかなか味わい深い島だ。
「料金は島に渡ってお支払いください」というのが渋いぜベイビー。
太海港の船着場からさあ、島へ渡るぞ! というシャウトが終わるか、終わらないかの間にもう仁右衛門島に到着してしまうのだ。対岸の陸地から離れることわずか20m。橋をかけたほうが早いんじゃね? と若者ちっくに語尾あげでつぶやいたりしそうになるのだがそれはナンセンス。旅情を掻き立てるナイスな演出なのである。下写真中央の白い建物が渡し船の事務所。料金は島へ渡ってから、この事務所の窓口で払うという寸法だ。
あ、そうそう渡し船で移動中左手にちょっとした堤防が見える。外海側が荒れている時の逃げ場になるぞ。
仁右衛門島でおすすめポイントは島中央部、渡し船事務所前の、半円のステージ状になっている磯場。なにせ船着場から近くて水深がある。
ステージ左側は高場になっている。左側のワンドになっているところにメジナがいる。
ステージ右側は少し奥まっているが水深があり、メジナだけでなくアジや、そしてなんとシマアジまで入ってくる!
水中チェック!
出た! シマアジの群れだぜ! ステージ右側の、足元から3メートルの至近だ。
アジもいるぞ!
立派な黄金アジだ。
アジとシマアジがシンクロナイズドスイミング状態で泳ぐのが見られるのはここ、仁右衛門島ならではである。
メジナはそこらじゅうにいる
こちらはステージ左側の高場左手のワンド。岩礁帯に海藻がよく茂る。大型のメジナや居着きのベラの類が多いね。
駐車場チェック
太海港の渡し船発着場横に、海に張り出すような形で作られた、まるで航空母艦の甲板のような「立体駐車場」があり、以前は1日千円で停められたのだが現在は港湾関係者専用になってしまっているようだね。かなり離れるが、房総フラワーセンター脇の有料駐車場に停めるようだね。
トイレチェック! ★☆☆☆☆
なかなかグッとくるね。 昔懐かしい、「おつりがくる」トイレ。究極のエコトイレを体験できるチャンスだ!
ひとこと! 仁右衛門島
陸地からわずか20mしか離れていないとはいえやはり島。アジやシマアジが白昼から釣り場の足元を大群で泳ぐさまは垂涎ものだ。ご当地の本命釣り場としては島南端部に磯場群だがこちらは比較的足場が低く、初心者は気をつけて行ってほしいところ。小さい子連れなら渡し船事務所前や、陸側の堤防がおすすめだ。
仁右衛門島の終わりは早い。時期やコンディションにより若干変わるものの、夕方4時〆。3時半には島のスタッフ(オバちゃん)が、拡声器を持って「おわりだよ~!」と撤収を呼び掛けに来る。いろいろな意味で昭和の人間味あふれる仁右衛門島だ。
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