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テトラ覗いてカサゴ釣り。越冬根魚が狙える通年釣り場。
ここ西倉沢漁港はやね、「イリュージョン釣り場」と呼んでるんやな。なんでかっていうと、道路から漁港に入る難度がウルトラ最上級に高い! 一瞬のスキを見せた途端に、ああ戻れず、数キロ先の隣町からUターンして戻ってこないとならんという、まあ、パチスロの「目押し」レベルのテクニックが要求されるという釣り場なんやな。
ここが西倉沢漁港の入口や! 「漁港」とも「入口」とも、なんも書いとらんね。ここに西倉沢漁港という漁港があるということを知っている人、そしてこの「西倉沢」と書かれた信号機の数メートル先の、ガードレールの「切れ目」からしか漁港に入れないことを知っている人しか入場は不可能。さらに、後ろから高速で迫ってくるトラックをかわしながら左に入るテクニックを持った人間にしか、西倉沢漁港に入ることはできないということなんやな。
進行方向反対側から見た西倉沢漁港入口。車道から垂直についた道が、左折の難度をさらに上げているというわけなんやな。まあ、安全第一のうえで度胸試し一発どうやろうかな?
漁港といっても小さな堤防がいっこあるだけ。左の船揚げ場はなんと砂浜という、まあ素朴な漁港なんやけど、左には富士山も見えてなかなか風光明媚なところやな。
で、堤防右側にはテトラポッドがぎっちり。サビキ釣り派には難儀に見えるこいつも、じつはカサゴのベッドタウンになってるということなんやな。
水中チェック!
というわけで機動水中カメラ「ホタルイカ11号くん」を・・・アッ! い、いきなりウツボの攻撃やっ! こわいねこれはー。まるでどこぞの第二形態やな。目がこわいがな目が。こっち見んといて。
・・と、ウツボの攻撃をかわしつつ海底へ。水深は約5メートルっちゅうとこやな。クロサギやな。
海底は砂地に岩がゴロゴロ。意外に岩が多いんやな。そしてベラだらけ。
ここは堤防の真下。そう、ここ西倉沢漁港の堤防は岩の上にコンクリートを乗せているという粗削りなつくりのようなんやな。ということで堤防の真下の空洞に魚が潜んでいるという寸法なんやな、あ、イシダイ!! と、思たら甘い、タカノハダイやな。
釣り魚チェック!
おりょりょりょりょりょ来てもたカサゴ。
ありょりょりょりょりょ来てもたカサゴ。
駐車場チェック
この西倉沢漁港、入口は狭き門ではあるんやけど、入ってしまえば広い駐車スペースお代無し。砂利運搬作業のお邪魔にならんようすみっこに寄せて停めたってな。
トイレチェック! トイレなし
あららららら。となりの由比港の大理石トイレまで「逃げ切れる体力」を計算してやってほしい、というサジェストなんやな。
ひとこと! 西倉沢漁港
とにかく入りにくい! この一言に尽きるんやな西倉沢漁港。なんやけど入ってしまえば嘘のようにのどかなところ。そして根魚の魚影がすこぶる快調。この周囲がわりと変化のない浜が続いているせいか、重厚なテトラ帯を持つこのあたりを根城にしてる、ということかもしれんね。根城にしてないかもしれんけどね。
カサゴなどの根魚は回遊魚と違い通年釣れるので、とくに釣り物が少なくなる冬のあいだの釣り人を楽しませてくれる、貴重な釣り場ではある、ということかもしれないということなんやな。
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