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大都会のオアシス。高層ビルを見上げつつも、シーバスとハゼを狙う。
クミ：これ、釣り場というよりお堀じゃないの？
トヨカズ：浜離宮のお堀、という側面も多々あるね
クミ：側面も多々あるねじゃないわよ！ お堀は淡水、というか池じゃないの？
トヨカズ：じつはこの一見、お堀に見えるのはじつは川、もっというと汽水域なんだよ
クミ：いや、どこからどう見ても、誰がどう考えてもお堀でしょうここ？
トヨカズ：実を言うとここは汐留川という川なんだよ。昔は陸を流れる川だったんだけど、なにせここは汐留。都会の高層ビルの下に汐留川は暗渠（あんきょ）化されて、陸上から見えるのはこの浜離宮のお堀のようになっている部分のみということで、ここはじつは類まれなる「お堀のように見えるけど、じつは汽水域の川」なんだよ
トヨカズ：ちなみに下写真の一番向こうに見えるのが汐留川水門、つまり東京湾という寸法なんだよ
クミ：まあ正確には墨田川河口のようだけど、確かにすぐそこで海とつながっているのね
トヨカズ：というわけでここ浜離宮のお堀、に見える汐留川は意外に、というか場違いなほどに魚影が濃くて、外海からクロダイ、ハゼ、、エイの類がけっこうやってきて、そしてここで産卵したりするので、その稚魚狙いにシーバスがしょっちゅう出入りしている穴場だたりするんだよ
クミ：そういう事情だけは詳しいわね
水中チェック！
トヨカズ：ほとんど浜離宮のお堀である汐留川の水深はとっても浅め。干潮時には２メートルもないほどで、思い切り川底が見えているよ。
クミ：何か、しらすのような小魚がいっぱい泳いでるわね。確かにここで産卵しているということは言えそうね。
トヨカズ：ほらほらほらほら！ シーバスだよ！魚体を激しく横にしながら「ガボッ！」とこのしらすっぽい稚魚を丸のみしている！
クミ：ほ、本当だわ！ それも数匹で群れをなしてガバガバやっているわ。ちょっと怖いわね！
トヨカズ：さらに初夏から秋にかけてはこの一帯はハゼが川底をうめつくすんだけど、これを目当てにこれまたシーバスがこんな感じで川底べったりで補食に明け暮れる様子が見て取れるね。
クミ：大口を開けて行きかうシーバスが怖いわ。こんなのがウヨウヨしている川底にへばりついているハゼも生きた心地がしないわね・・・
トヨカズ：ここのシーバスはわりと警戒心が強いんだけど、「ハゼドン」のような底辺系のルアーを、いきなり真上からじゃなく、それなりに離れたところから川底べったりでズル引きすると、「ビクッ」と反応して襲ってきたりするのを上から見られておもしろいよ！
クミ：というか、機動水中カメラ「ヒョウモンダコ１４号くん」自体がシーバスに襲われているじゃないの（笑）
駐車場チェック
トヨカズ：都心ど真ん中だからね、当然有料駐車場だけどそれなりにあるね。こちら汐留駐車場３０分２５０え～ん！
トヨカズ：そしてこっちは日本で一番大きめの広告代理店の地下駐車場なんですけどお、３０分でえ、４００え～ん！
クミ：誰のモノマネなのそれ？ まあ電車で来るのね。わたしはタクるけどね
トイレチェック！ トイレなし
トヨカズ：まあ都心なので、地下駐車場やらそこら中にあるからね。
クミ：わたしはコンラッドのトイレでいいわ
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ひとこと！ 汐留川 浜離宮庭園前
クミ：都会の穴場ということはわかったけど、とにかく恥ずかしいわ。サラリーマンやジョギングの人が行きかう中、もそもそ釣りしていると目立つのなんのったらないじゃない！
トヨカズ：釣り人少なし、魚影濃しの穴場なんだよ
クミ：わたしは魚少なし人多しの汐留イタリア街でお茶してくるわ
トヨカズ：・・・・。
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