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「なんのこれしき、リアス式」。
まったく意味のわからないタイトルで恐縮だが、この港を見てしまうと何かコメントしないわけにはいかないということだね。房総には珍しい、伊豆を思わせる切り立ったリアス式海岸を見ると、おのずと磯場の大物に期待が高なるのだった。
すぐおとなりの鵜原(勝場)港とはなんとこんなトンネルでつながっている。なかなか魔境気分を味あわせてくれるね。
狙い目は港先端の堤防。右が入りやすいが、ぐるりと回った左側も捨てがたい。
水中チェック!
さっそく機動水中カメラ「タカアシガニ4号くん」投入だ。さすがリアス式。海底は磯場そのもの。おお! いるわいるわ本格磯ならではの役者たち! 巨メジナはあまりに重いのか、なんと海底に鎮座。きみはシロギスかい? カゴカキダイと小メジナ雲霞のごとく候ふ。
どんどん深度を下げるといつものベラ軍団がうようよ。さらにウミタナゴのようだが背ビレが微妙に長いやつ、カゴカキダイなどが這いまわっているようだぜ。
さらに海底付近にはおお、ウツボまでいる。こうして海底を見てみると、魚の顔ぶれまでまで東伊豆にようく似ている。ちょっと伊豆まで行くのはエライんで、というときは、ここにくると本格磯釣りで遊べそうだ。
釣り魚チェック!
ゴージャスな海底映像のわりには地味な釣果。ただ数だけは出た。メジナは大小15匹だ。とにかくいっぱいいるから。
駐車場チェック!
この港はどうもダイビングスクールがあって、それ関係の人々の車が占有しちゃってるようだね、空いたところに停められなくはなさそうだけど。もし空いてなさげだったら、となりの鵜原(勝場)港の少し上に、鵜原理想郷駐車場っていう無料駐車場があるから、そっちに停めるのがいいようだね。キャパは8台だ。
トイレチェック! トイレなし
ひとこと! なげり港
「鵜原理想郷」。昔、ここいらがあまりに風光明媚なんで別荘地にする予定があって、そのあたりから「理想郷」と呼ばれたそうな。与謝野晶子さんも愛したという文人好みの絶景を楽しみながらの釣りとしゃれこむっていうのもいいね。釣りでもやってなきゃ、なかなか味わえませんな。
釣り物は磯モノが豊富。磯釣り気分を堪能できるのも、ここの美味しいところといえましょう。
「サトシでございま~す」
鵜原・手弱女(たおやめだいら)の鐘
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