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童謡が聴こえてきそうな里山公園で、夜店の金魚すくいみたいに、ハゼを釣る。
トヨカズ:ウサギを追ったり、小鮒を釣りたい気分になる、そんな公園なんだよ。 クミ:だからね、海釣りサイトでフナ釣っちゃだめでしょう。アウトよ。 トヨカズ:大丈夫大丈夫! 里山「風」といっただけで、ここは汽水域だからね。フナじゃなくてハゼを釣るんだよ。
クミ:ナニが大丈夫大丈夫なんだか。蚊がいっぱい出そうじゃないの。 トヨカズ:それもひとつの貴重な里山体験だよ。なかなか刺されないよ、都心で蚊に。
クミ:早く釣り場の説明をしなさいよ。
トヨカズ:横十間川親水公園・仙台堀川公園の二つの親水公園はとなりあって、というよりまるでひとつの公園のように一体化してるんだけど、より里山っぽいのが仙台堀川公園のほうだね。
トヨカズ:岩場や浅瀬、葦の湿原があったりして、小魚が居着きそうなものが多く設置されているよ。
トヨカズ:そしてここが隠し味!シリーズ~
クミ:大丈夫?
トヨカズ:なんと、仙台堀川公園は夜になると巨大投光器が水の中を煌々と照らし始めるんだよ!!
クミ:こ、これはすごいわね! 底まで丸見えじゃないの!
トヨカズ:でしょでしょ? もともと透明度がバツグンにいいんだけど、この巨大な投光器は水面、いや水の底までくっきりはっきりと映し出すんだよ。
クミ:ハゼがピョコピョコ底を動いているのが見えるわね。まるで夜店の金魚すくいみたいね。
水中チェック!
トヨカズ:というわけで仙台堀川公園の、豊住橋あたりに潜水開始だよ! 底はとってもフラットだね。
クミ:すごいわね、ハゼがエサにくらいつくところが丸見え、たしかにこれは金魚すくいね。
トヨカズ:これだけはっきり見られているというのに、まったく警戒心なくエサに食らいついてくるハゼは、よほどいじきたないとみたね。
クミ:別にハゼはそういう習性なんでしょう?
クミ:こう見るとハゼってなかなか獰猛よね
トヨカズ:青イソメくんについつい同情してしまう自分を感じるね
ドウガDEドウカイ?
釣り魚チェック!
トヨカズ:釣れる! 釣れる釣れる。大きいのから小さいのまで入れ食いだね。いやあ、ここまで釣れまくると何か、申し訳ない気分になってくるね。
クミいかにも小心者らしい発言ね。必要以上に釣らないように。
トヨカズ:豊住橋の下はとくに街灯も多くて、投光器とのナイスコラボレーションで毎日が縁日状態なんだよ。
クミ:なにがナイスコラボレーションよ。ああでも、ここは明るくて、確かに縁日みたいで楽しそうね。蚊がいそうだけど。
駐車場チェック
トヨカズ:こんな都会の真ん中なのに、じつは広い駐車場があったりするんだよ。
クミ:すごく広いじゃないのここ? 有料だけど、都心部らしからぬ安さね。公園の目の前という立地といい、ちょっと出来過ぎな感じすらするわね。何かオチがありそうな、そんな不安にかられるわ。
トイレチェック! ★★★☆☆
トヨカズ:ちょっと一杯やっていこうかな、と思ったらトイレだった、なんて思った人もおそらく16人くらいはいるんじゃないかと、そんな居酒屋風トイレをはじめ…
クミ:いないと思うし、違うと思うわ。
トヨカズ:公園内にはたくさんのトイレがあって、公園内のどこにいても「間に合う」ということなんだよ。
クミ:まあ、いいんだけどそのいいかた、非常に下品よね。
ひとこと! 横十間川親水公園・仙台堀川公園
トヨカズ:どう? まるで桃源郷のようでしょ?
クミ:たしかに。これだけ明るければ日が暮れてもふつうに釣りをし続けられるわね。
トヨカズ:ひっきりなしに行き交う自転車の音、向かいのオフィスビルの、屋外の喫煙エリアから聞こえてくるアツイ男たちのビジネス談義を聞きながら、里山な景色の中で金魚すくいのようなナイターフィッシングを楽しむ。
クミ:そう聞くとなんだかよくわからないけれど、まあここでの夜釣りはすごく楽しそうね。
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