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こんな楽園が、こんなところにあったのか!?
トヨカズ:すごくいいものをもっているのに、まだ世の中に認知されていない逸材ってあるよね。
クミ:それがこの袖ヶ浦港というわけね?
トヨカズ:いや、それはボクのことさ
クミ:・・・・。
トヨカズ:この懐の深さを見てよ! 無限に広がるようなそのキャパシティー。
クミ:駐車スペースのことね! たしかに内房でこんな広い釣り場、めったに無いわね。
トヨカズ:いや、ボクの心のことだよ。
クミ:・・・・。
トヨカズ:ボクの心の・・・
クミ:もういいわよ。ここはつまあ非公式ではあるけれど、釣りが黙認されているって感じかしらね?
トヨカズ:まるでボクの心のようだね
クミ:あなたは全部の出入り口が空きまくりじゃないの。ああそして水面はイワシの大群が泳ぎ回っているわね。
水中チェック!
クミ:ここのイワシ、獰猛じゃない!? ものすごい勢いでオキアミをむさぼっているわ。
トヨカズ:まるでアメリカのアニメのような冗談顔だね。なにもそんなに大口開けなくても、という感じだね。
クミ:ようやく普通のコメントをしたわね。
釣り魚チェック!
トヨカズ:うわーお! 入れ食いだ!
クミ:竿を入れた途端に釣れるのね。よほどお腹が空いているのね。
駐車場チェック!
トヨカズ:まるで飛行場のようなこの広さ! すごいねー。
クミ:まるで車が豆みたいね。こんな無料駐車スペース、まさか内房にあるとは思わなかったわ。
トイレチェック!
トヨカズ:まあ、砂利置き場だからね。
クミ:あいたたたた女子は困るわね。
ひとこと! 袖ヶ浦港
トヨカズ:赤錆びた工業地帯の隙間の、赤黒い海に夕日が落ちる。毎日、沈む夕日を見ていた。いつかボクの番がやってくるその日まで・・・夜明けの風はもう来ない・・・。
クミ:何言ってるのかよくわからないけれど、内房は海に夕日が沈んでいくからロマンチックね。トイレは無いけど。
トヨカズ:こんな湾奥の工業地帯でイワシ釣りっていうのも新鮮な感じだね。この意外性がまた、ボクに似ているということで親近感が沸いた袖ヶ浦港だったね
クミ:・・・・。
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