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怒涛の恥ずかしさの向こうに、クロダイがいる!

ここは南房総・富浦にある原岡海岸。ここにひときわ異彩を放つ半木製の桟橋がある。正式名称は岡本桟橋。地元では原岡海岸にあるから原岡桟橋と呼ばれているこの桟橋、どういうわけか先端まで裸電球が灯され、独特のノスタルジックな雰囲気を醸し出している、

富浦は遠浅の砂浜地形なので水深はとっても浅い。この桟橋は160メートルくらいあるんだが、それでも先端で水深は2メートルちょっとしかない。

ご覧の通り海底が見えるほどの浅さだが、桟橋のコンクリート部分には濃厚な海藻が幾重にも生い茂っている。この環境こそがこの岡本桟橋がクロダイを惹きつけているようだ。じつはここ、岡本桟橋は知る人ぞ知る、クロダイの穴場なのだ。

とくにこの桟橋先端部分をぐるっと回遊するクロダイが桟橋の上からでも見える。透明度の高いきれいな海水ゆえだが、この光景を見て触手が動かない釣り人はいないだろう。

現にここ、岡本桟橋は特に釣りが禁止されているエリアではない。ただしかし、ここには釣り禁以上に高いハードルがある。そう、「人大杉」。SNSで超有名スポットになったらしいこの桟橋にはすさまじい数の観光客がやってきては、0.5秒ごとに「バエる」写真を撮る観光客のシャッター音がしまくっている。先端で釣りしようものなら、背中に感じる「そこのけ圧力」は相当なものがある。背中が焼けこげそうだ! いや、プレッシャーだけならまだいいが、かまわず撮られてSNSにUPされまくり、自身も「バエる」風景の一部としてSNSで日本中の人気者になってしまう覚悟も必要だ。

水中チェック!
水上でのプレッシャーに心折れそうになるが、しかしながら水中では大きなクロダイが悠々と回遊している。このクロダイと戯れる楽しさと、焼けこげるような観光客の視線との綱引き・葛藤が絶えず脳内で繰り広げられる。それがここ、岡本桟橋のダイナミズムだ。

ここにもいるぞ! クロダイ。

のんきに泳ぐフグたち。釣りたくはないがここ、岡本桟橋ではフグですら絵になる。

駐車場チェック!
桟橋のすぐ横に広い無料駐車場あり。

すぐお隣の原岡海水浴場の駐車場も無料開放されている。観光地として盛り上げようという地元の意気を感じるね。

トイレチェック! ★★★☆☆
駐車場横にあるトイレは清掃も行き届いていて女子でも安心。黄色の看板を見て「クック クック」と続けてしまった先輩は間違いなくアラ還だ。

お隣の原岡海水浴場の駐車場横にもトイレはあるぞ! こちらはひと目見ただけで内部の設備が見当つくような、今はやりの昭和レトロな体験ができそうなトイレだね。

ひとこと!岡本桟橋(原岡桟橋)
ここは晴れた日の夕方には夕焼けに赤く染まった富士山が見られたり、日没前後に桟橋の裸電球が一斉に点灯したりと、それはそれは幻想的なムードいっぱいの桟橋だ。それだけにとにかく観光客がすごい。東京や埼玉ナンバーの車が多い。SNSってすごいね。釣り人の肩身は狭そうだが、平日や早朝などを狙って、あまり長居せずにサクッと楽しむならいいんじゃないかな。そうそう、このあたりの道はとっても狭くて入り組んでいるので、下の図のような迂回路を通っていくのがおすすめだ。

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