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日本の中心で、クロダイをさけぶ。
トヨカズ:クロダイーっ!!
クミ:うるさいわよ。叫ばなくていいから。今回は墨田川の河口、東京駅からほとんど歩いていける距離にある新川公園ね。文字通り日本の中心地。タワーマンションが林立するこの新川公園だけど意外に広くて、こういった場所にありがちな周囲の人々の視線がなくて、気恥ずかしさをあまり感じなくていいわね。
トヨカズ:クロダイ-っ!!
クミ:もういいから!
クミ:それにしてもこのタワマン群、すごくない? まるで海に浮かんだ楼閣のようね
トヨカズ:そのタワマン群のある石川島へ渡る、中央大橋の下あたりが狙い目になってるんだよ
クミ:ようやく叫ぶのをやめて解説を始めたわね。
トヨカズ:この中央大橋あたりは潮の干満の状況にもよるけど、わりかし流れもゆっくりなので通年、クロダイが居ついているんだよ。
トヨカズ:とくにこの艀まわり。冬の寒い時期によくここでクロダイが「巣ごもり」していることが多いよ。
トヨカズ:夏の暑い時期の日中の、灼熱の太陽が照り付けるときは橋の下に集まることが多いね。
クミ:ルアーや投げ釣りは禁止ではないけど、周囲に人や船がいるときはやってはだめということね。そしてこのイラストの釣り人はカサゴらしき魚を釣っているようね。
トヨカズ:まず、このあたりでカサゴを釣るというのは。この歩道でレディ・ガガとすれ違うくらいの確率、ということを言っておきたいところなんだよ。
クミ:あいかわらずくだらないたとえだわ。
トヨカズ:みんなルールは守ろうね!
クミ:その部分だけ激しく同意するわ。
水中チェック!
トヨカズ:さあそういうわけでくだらないおしゃべりは置いておいて、ここ新川公園・中央大橋下の水中探査の開始だよ! おお! これは小サバの群れだよ。最近は夏から秋の頃には湾奥までサバが入ってくるようになったね。
トヨカズ:切り立った護岸には・・・
トヨカズ:イガイなどの貝類がびっしりついているね。
クミ:ところどころ、銀色に光ってる部分があるわね?
トヨカズ:そうそう!これがクロダイがかじった跡だよ。
クミ:なるほど、そういえばこの護岸の直下あたりに砕けた貝の破片が散乱しているけど、クロダイの仕業なのね。
トヨカズ:そう。なのでこのあたりは落とし込み釣りが有効そうだね。
トヨカズ:川底は護岸のすぐ前あたりはこんな感じの岩礁帯だけど・・・
トヨカズ:沖目の、川の真ん中あたりにいくとこんな感じの砂地が多くなるようだね。
クミ:あ! 出た! クロダイじゃない
クミ:けっこう大きいじゃないこれ?
トヨカズ:ホラホラこっちにもいたよ! 前に一匹、うしろにもう一匹いるのがわかるかな?
クミ:あ! またいたわ。ここすごいわね。まるでクロダイの巣ね。
クミ:な、なに? このサメみたいな大きな魚は!?
トヨカズ:ウグイだよ。最近これが増えて参ってしまっていたりするんだよ。食えないやつなんだよ。
クミ:まあ、困るもなにも釣れてもいないじゃないの。参る必要もないと思うわ。
駐車場チェック 駐車場無し
トヨカズ:まあ場所が場所だからね。ここはひとつ八丁堀の駅から歩くということで!
クミ:パス。
トイレチェック! ★★★☆☆
トヨカズ:中央大橋を渡った石川島公園にね、ほらこんな現代アートなトイレがあるから安心だよ!
トヨカズ:ほらほらまるで東京都現代美術館を彷彿させると思わないかい?
クミ:わたしはリバーシティのほうがいいわ。
ひとこと! 新川公園(墨田川テラス)
クミ:大きなクロダイが群れで泳いでいるのはすごいわね。
トヨカズ:墨田川というと、ルアーでシーバスという釣りが多いけど、じつはここ最近はクロダイがえらく増えているような気がするんだよ。ぜひ釣ってほしいと思うんだよ。
クミ:そういうあなたも釣ってかまわないのよ。
トヨカズ:・・・・。
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