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釣り人と漁人との、「大人の棲み分け」が上手く進みつつある小湊港。魚影の濃さは衰えず!
南国鴨川の小湊港。シマアジにカマス、メジナにシマダイなど外房屈指の魚影を誇る人気漁港だ。釣りブーム、新型感染症期など時代に翻弄されつつ、釣り禁止エリア設置など紆余曲折を経ながらも、現在は一部エリアが釣り人に開放されたりして、いい意味で釣り人と漁業、観光業の「大人の棲み分け」ができつつあるよう。
小湊港で釣り人に開放されているのは、港内中央の「ウオポート」土産物店のある埠頭の先端から左右に出た突堤だ。とくに南側の突堤が人気だが決して広い場所ではないので、休日にはごらんのように「ギュッ!!」と釣り人が凝縮している。まるでテーマパークの入場待ち行列のような、凄まじい人口密度だ。
狭い突堤だが船道を臨む先端部分の解放感は絶品の一言だ。
逃げ場として埠頭北側に、水深は浅めだがもうひとつ突堤がある。こちらは3組くらいのキャパシティだろうか。
ただし、こちらの突堤は先端部分が立入禁止になっていて、警告表示とバリケードが設置されてるね。
一方、ひと昔前はその広さから一番人気だった南側堤防にはバリケードが作られ、立入禁止になってしまった。
護岸の一部や対岸の小堤防など一部ではまだ釣りができているところもあるようだが、キャパは少なく、また駐車スペースも厳しそうだ。小湊港の南側は漁船や「鯛の浦」の観光船の発着所があることもあって、こうした関係者用のエリアになったといえそうだ。
水中チェック!
釣りができるエリアはかなり希少になったが、それでもさすがは外房の雄、小湊港。この魚の量と種類! シマダイにメジナ、カワハギ。そしてギンガメアジだ!
釣り魚チェック!
立入禁止になった南堤防ではシマダイやメジナなどが釣れた。夜釣りでは常夜灯周りを中心にアジも釣れていた。
駐車場チェック!
車は「ウオポート」前の有料駐車場へ。最近コインパーキング式になったようだ。普通車一日600円。余談ながら以前、この駐車場内にあったトイレは撤去されてしまったようだね。
埠頭は車の乗り入れ禁止。その前の路上駐車もNGだ。
トイレチェック! ★★★☆☆
ここはかなり管理の行き届いた観光スポットということで、港内いたるところに公衆トイレがある。
ひとこと! 小湊港
漁港に歴史あり、喜びも悲しみも幾年月を経るうちに、ここ小湊港の釣り事情も幾多の変遷を辿っているようだ。紆余曲折を経て現在は釣り人に一部エリアが解放され、釣り禁止エリアでの漁協活動とうまく棲み分けができつつあるようだね。また明らかに釣り人のマナーも向上したように見え、決して広くない釣りエリアではあるもののみんなで譲り合い、声をかけあいながら和気あいあいと釣りを楽しまれているその様子を見て、なぜか目頭が熱くなった。釣り場も非常にきれいに保たれていて、ゴミはおろかコマセ一粒落ちていないきれいな堤防である。夏~秋のシーズンはもちろん、最近は冬でも釣果が期待できる小湊港。これからも釣り人を受け入れてくれる希少な良港であってほしいね。持ち帰ろうゴミ。
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