まさかこんなところにシマダイがいるとは思わなかった
太海と書いて「ふとみ」と読む。急傾斜にひしめくように建ち込む漁港の街を見ていると、なぜか、なぜか右手で左の二の腕を支えたくなってしまう・・・なぜだろう? 対岸には仁右衛門島。「仁右衛門島」と書かれた看板がわかりやすい。
ひしめく住宅でいっぱいいっぱいで、駐車場はなんと漁港に押し出されている。下の写真の、右端にある橋げたのようなのが駐車場だ。広い房総にあってここはまるで軍艦島のようだ!
漁港を二階建てにしたような橋げた駐車場のある港内は浅く、海底が見えている。ねらい目は白灯台のある外堤防から仁右衛門島のほうに投げる作戦だろう。岩場に海藻がほどよく茂り、水深も4〜6メートルと、港内よりは深い。それにしてもなぜだろう・・・ここにいると不思議と上半身裸で、無性にイシャを探したくなってしまう。
水中チェック!
さっそく機動水中カメラ「タカアシガニ4号くん」の潜水開始。テッテ的に調査だ。外堤防から外海は基本的に砂地だね。
ホラホラポッキン! サンバソウ(イシダイの幼魚)。フグも多いけど、頻繁にイワシの群れが入ってきているようだね。
駐車場チェック
桟橋駐車場だ。一見、ふつうの駐車場だけどここは漁港の2階。まるで空母の甲板のようだね。一日千円。
トイレチェック! ★★★☆☆
太海港内にはトイレはない。駐車場を2階建てにするくらいなので無理もないが、漁港のすぐ隣にある太海フラワーセンター磯釣りセンターと、その横にある潮騒リゾート鴨川の1階にある土産物店が、実質的なベースキャンプとなるだろうよ。なかなか昭和ちっくなおみやげ物やさんだ。
ひとこと! 太海港
車が一台通るのがやっとな、いおや、場所によっては車も入れないような狭い路地の街・太海の町並みからの釣りはなぜかイタリアを感じてしまう。観光客もひっきりなしで、小さな手漕ぎボート(実際はほぼエンジン推進)の渡し船に、これまたひしめくように乗り合いで仁右衛門島に渡る人々を見ながらの釣りは、古くからの風景であるにもかかわらずここが日本であることを忘れさせてくれる。昭和の原風景でありながらイタリアを感じつつ、なぜか左腕がしびれるような感覚に見舞われる、そんな幻想世界のような太海にぜひ一度足を運んでみてはいかがだろう。イシャはどこだ!?
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