多比ゆけば、駿河の海に、サンバソウ。
駿河湾の一番奥、ここ沼津・多比に素敵な釣り場があるのをご存知かしら?
ここは駿河湾の中でも最奥部・江浦湾の真ん中にある多比港。この水質! 青くて澄んだ海を見ていると、寿命が7年は伸びそうね。この突堤の先端まで来ると、この界隈では江浦湾では一番沖まで出られるようね。ただ、水深は浅めで、海底の岩礁が見えてしまうほど。大物狙いなら遠投が必要のようね。
多比港のアプローチはこんな感じ。近年護岸工事がされてとっても広くてきれいな港になっているけど、係船エリアである港内はルアー含め釣り禁止。専ら釣り座は向かって外海側ということになるわね。
水中チェック!
まずは突堤先端のヘチ付近から探ってみようかしらね。切り立った護岸にゴロタ岩がゴーロゴロ。そして、護岸にへばりつくように居着きの魚たちがいるわね。
護岸から5メートルくらいまでは水深3メートルほどの浅場が続いていて、漁船の残骸やら漁具やらがあちこちに沈み込んでいるようだわよ。ここを隠れ蓑にカワハギやメジナなんぞが居ついているようね。
突堤先端からも見えるけど、ちょっと先に2~3か所大岩があって、その岩と岩のすき間にご覧のようにメジナが溜まっているよよ。
沼津にもこやつらはいっぱいいるわね、サンバソウ(シマダイ)
正面から見ると古代魚顔のタカッパ(タカノハダイ)。その向こう側、護岸から10メートル以上離れると少し水深が下がって5~6メートルほどに。それでも、お隣の静浦港や重寺港に比べるとかなり浅い印象ね。
護岸から離れるにつれ、砂地も増えて、クロサギなんかもいたりして。
釣り魚チェック!
コンニチハ、オジサーン!
お久しぶり、ニシキベラー!
駐車場チェック 閉鎖中
感染症対策ということなのか、以前停められた堤防横の駐車スペースはロープが張られ閉鎖中(2022年現在)。早く騒動が収まるといいわね。
トイレチェック! トイレなし
あらららら、あららのら。
ひとこと! 多比港
水深ドン深・名物が深海魚という駿河湾にあってここ江浦・多比港は最奥部ならではの浅場釣り場。以前は夏場に確かにアジが多かったけれど最近は温暖化のせいか、黄色い背中のタカベのほうが主流になりつつあるようね。ここは小物中心だけど、ゴロタ場や岩も多いので、居つきの珍しい魚が年中相手してくれるので、冬の低水温期、ああ、釣り恋しいな、でも何も釣れなくて寂しいな、といった寂寥感にかられた釣り人の心を慰めてくれることでしょうよ。
そして忘れてはならないのが、多比港には港内に「山文釣具店」があること。ここの女将はまさに多比の生き字引。ジャスト・オンタイムで釣れる魚の解説と、ご当地特化した仕掛け、餌についても手厚いフォローがあるから頼りになるわよ。
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